ある地方公務員のうつ(鬱)ログ

うつ病になった某市役所職員の療養生活日記

箱根駅伝

 私にとってお正月といえば駅伝🎽で、元日は社会人のニューイヤー駅伝を、2日と3日は学生の箱根駅伝を観るのが毎年の恒例となっている。

 観るといってもテレビ観戦だけれど、一回だけ箱根駅伝を現地に行って生で観たことがある。もう15年くらい前になるが、2日と3日の1泊2日で箱根まで観に行った。

 テレビなら全区間を観れるけれど、現地だと1日当たり二つの区間を観れただけだった。一つの区間を観たら、次の次くらいの区間を目指して電車で移動するという繰り返しで、駅伝の内容よりも時間に追われたということしか覚えていない。予想外な結果だったから、さすがに総合優勝した大学くらいは覚えているけれど。

 その意外な優勝校とは亜細亜大学。後にも先にも(今後はわからないけれど)亜大の優勝はそのときの一回だけ。前評判が高かったわけではなく、大穴が優勝しちゃったという感じだったと思う。

 去年の大会で創価大学が往路優勝して、復路でも9区までトップを走っていて🏃‍♂️最終10区で逆転されて惜しくも総合優勝はならなかったけれど、前評判を覆しての見事な総合2位となったが、亜大もそんな感じだった。

 特に母校が参加しているわけではない私は、例年優勝候補といわれる強豪校を応援しているが、私に限らず、優勝候補が前評判どおりに力を発揮して優勝するというシナリオが多くの人たちにとって一番望まれているように感じる。駅伝に限った話ではなく、世の中の競争全般においても。

 私が箱根駅伝を観に行ったときも、確か当時から強豪校だった駒澤大学あたりを応援していたと思う。だから、全く予想していなかった亜大があれよあれよという感じで優勝したときには、亜大の関係者やファンには申し訳ないけれど、せっかく現地まで観に行ったのに損したような感じを受けた。だけど、今にして思えば、今のところ唯一の亜大の優勝を現地で観れたことは、強豪校が前評判どおりに優勝する場面を観ることよりも、実は貴重な経験をできたのではないかと思っている。亜大の選手たちは前評判なんて気にせずに本気で優勝を目指して努力したから前評判を覆せたのだと思う。

 彼らは努力を重ねたからこそ、自分たちの未来を世間の予想を覆す形で世の中に示せたのだと思う。「下克上」という言葉も日本人は好きではないか。

 

 どんな未来が待っているかわからないから不安に感じることもあるけれど、その一方で、わからないからこそ自分のがんばり次第で明るい未来にできるかもしれないともいえるのではないか。

 明るい未来とすべく、一歩を踏み出そうと改めて感じた。

 これもスポーツの持つ力だろうか。