ある地方公務員のうつ(鬱)ログ

うつ病になった某市役所職員の療養生活日記

大関昇進

 大相撲の御嶽海が大関昇進とのこと。正式には、明日(26日)の春場所番付編成会議と理事会で正式に決まるとのことだけど。

 思えば、初場所が始まる前は、御嶽海にとっては大関昇進がかかった場所ではなく、大関昇進へ向けた足固めの場所だった。先々場所が9勝だったことと(先場所は11勝)、三役で連続二桁勝利が一度もなかったことがその理由だったと思う。

 けれど、初場所で優勝すると、あっさり大関昇進となった。御嶽海の優勝は見事だと思うし、大関昇進を認めないというわけではないけれど、この“場所前には大関昇進の話題がなかったのに、場所終わりに急に機運が生まれて昇進する”ことは、これまでにもよくあった。

 近年、大関陣の不甲斐なさが指摘されているけれど(カド番が多かったり、数場所で大関陥落など)、大関自身の責任(鍛錬不足など)だけでなく、このような一場所だけの勢いで大関に昇進させてしまう側にも責任があると思う。

 御嶽海だって、ついこの間まで、むらっ気があって安定した成績を残せていないのが課題で、まずは三役で成し遂げていない連続二桁勝利で大関昇進への足掛かりを、と言われていたのだ。

 何が言いたいかというと、昇進させる側にもきちんと責任と覚悟を持ってほしいということ。それなりに責任や覚悟を持っているのかもしれないけれど、現状は昇進後にパッとした成績を残せないときに叩かれるのは本人やその親方だけで、昇進させた側が問題視されることは少ない。昇進した後のことは本人次第と突き放すのであれば、それに足る技量を本当に持っているのかどうかをちゃんと見極めて昇進を判断してほしいと思う。

 何だか相撲評論家みたいになってしまったが、このことは大相撲に限らず、どこの組織にも言えることではないだろうか。