ある地方公務員のうつ(鬱)ログ

うつ病になった某市役所職員の療養生活日記

療養生活

 実は、8月くらいから体調の悪化は感じていた。以前にも増して仕事に対するやる気が起きないことが多々あった。

 それでも、栄養ドリンクやエナジードリンクの力も借りて、頭をマヒさせて、何とか仕事に向かっていた。

 

 その反動もあったのか、休み始めて最初の2週間はカラダが重くてつらく、とにかく寝て過ごした。食事を取るためだけに起きて、それが済んだらまた寝ての繰り返しだった。

 何に対しても無気力で興味もわかず、喜怒哀楽も失っていた。

 

 病院は、それまでの小さな個人医院(心療内科)から大きな県立病院(精神科)に変更した。

 そこで出してもらった新たな抗うつ薬を11月から飲み始めたこともあり、次第に、布団で横になってはいたが、午後は寝ずに過ごせるようになった。

 目を開けていられるときは、部屋の窓越しに見える景色を、紅葉が増していく様をボ~と眺めていることが多かった。

 

 やがてそれだけでは手持ち無沙汰に感じるようになり、布団の中で横になりながら読書をするようになった。ネットでおすすめされていた小説を中心に読み漁った。

 実は、最初のうつのときにも読書にハマったのだが、そのときは五木寛之氏の「生きるヒント」シリーズを皮切りに、同氏の作品だけをひたすら読んだ。

 うつと読書は相性がいいのだろうか。

 

 ちなみに、読書を始めるにあたり、ブックオフへ買いに出かけたのだが、それは、病院への通院以外としては、実に約4週間ぶりの外出だった。

 

 読書は1か月以上が経った今も続いている。

 この間、メルカリへの出品にハマった時期もあった。

 また、投資に興味がわき、雑誌やネットで勉強した。ポイ活やマンガ(電子書籍)にもハマった。

 読んだ本の影響もあり、興味や関心を持てたものにはすぐに飛びつくようにした。

 

 新しい薬を飲み始めて3週間が過ぎた11月下旬には、午後だけでなく午前も寝ずにいられるようになり、やがて、布団から出て過ごせるようになった。

 だんだん外出もできるようになり、12月になると体調を崩す前に近い日常生活を過ごせる日もあるようになった。

 

 そして、12月中旬を迎えた頃には、それまでの読書を中心としたインプットだけの生活では満足できなくなり、アウトプットもしてみたいと思うようになった。