ある地方公務員のうつ(鬱)ログ

うつ病になった某市役所職員の療養生活日記

発想の転換

 「発想の転換」と聞くと、今までは、本質的なものから目を背けさせるような、論点をすり替えられるような、何かごまかされるような、“小手先のテクニック”的な感じを受けていた。

 けれど、うつ病で苦しんでいる今、“小手先のテクニック”一つで考え方が変えられて、生き方を好転させることができるのであれば、こんなに手軽なものはないのではないかと感じている。

 自分が苦しまないように、楽になるように、自分に都合のいいように解釈するだけでいいのだから。

 例えば、雪国に暮らす人たちが雪を敵としてだけではなく楽しむものとしても捉えて考え出した雪まつりや、美味しい山菜などの恵みをもたらしてくれるものでもあると考えたりするように。

 でもまあ、“これだけのこと”でも、うつ病になるようなネガティヴ人間には簡単ではないのだけれど。簡単には変えられないけれど、手法としては取っ掛かりやすい。

○ある日曜日は体調がよろしくなく、子どもたちの相手は妻がしてくれた。

 →「妻に子どもたちを任せっきりにしてしまって申し訳ないな」とは考えずに、「私の体調を気遣って休ませてくれてありがたいな」と考えてみる。

○体調がよろしくない日のゴミ出し

 →「こんな日のゴミ出しは辛いな」とは考えずに、「療養生活中の私でも多少は家族の役に立てている」と考えてみる。

など、ちょっとしたこともマイナス思考→プラス思考に捉えるようにしたい。

 そして、この積み重ねによってネガティブ人間→ポジティブ人間へと変わって、やがてうつ病を完全に克服することにつなげられればと思う。

 

 ちょっとしたことから取り組んでちょっとずつ進んでいきたい。